平成のネットショップはこうだった|ガラケー・メルマガ・手書きのお礼【懐かしい・ネット販売】
公開 2026/9/29 ・ 8:37 ・ YouTube で見る ↗
この動画について
2005 年から約 10 年、ウィッグ・ヘアアイロン・小さな家電・雑貨を売っていた小さなネットショップの記憶。ガラケーに届く注文の音、週に一度のメルマガ、窓辺の白い布で撮った商品写真、手書きのお礼、夜中の梱包と朝の郵便局。大きなショッピングモールの賑わい、翌日配達とスマホの時代、そして閉店。残った箱は、実家二階の和室 3 部屋とマンションの 2 部屋を埋め、いま「ハコウリ」で、箱のまま次の持ち主を待っています。
ナレーション全文
序
夜中に小さな音が鳴りました。注文が入った知らせです。平成のネットショップ。小さな店がいちばん元気だった頃のお話です。
▶ 0:06 から再生第一章 小さな店のはじまり
二千五年。小さなネットショップを始めました。最初の在庫は部屋のすみにいくつかの箱だけ。ウィッグ、ヘアアイロン、小さな家電、雑貨。お店のページはぜんぶ自分で作りました。見よう見まねで少しずつ。最初の注文が来た日のことは覚えています。知らない町の知らない人がうちの店を見つけてくれた。その一個をていねいに包みました。
▶ 0:32 から再生第二章 窓辺の白い布
商品の写真も自分で撮っていました。窓辺に白い布を一枚。晴れた日の午前中がいちばんきれいに写りました。ヘアアイロンを置いて角度を少しずつ変えて。小さなデジカメで何枚も。ウィッグは形を整えるのがむずかしくて。くしでとかしてまた撮って。撮った写真はパソコンで明るさを直しました。雑貨も家電も同じ布の上で。あの布はいつのまにか少し黄ばんでいました。
▶ 1:26 から再生第三章 注文の音
そのころはまだガラケーの時代です。注文が入るとメールが届く。その音がいちばんうれしい音でした。ご飯のときもお風呂のあとも。ポケットの中で鳴るたびにそっと開いて。週に一度、メルマガも書きました。新しい商品のこと。季節のあいさつ。ときどき店長の小さな日記も。送信のボタンを押すのはいつも少し緊張しました。しばらくすると注文の音が続けて鳴ります。返信のメールも届きました。読むのが楽しみでした。
▶ 2:27 から再生第四章 夜の梱包
昼に注文をまとめて夜に箱を詰める。気がつくと夜中になっていました。エアキャップで包んで。封筒に入れて。テープを貼る。一通ずつ手書きのお礼を入れていました。ありがとうございました。またどうぞ。短いひとことです。それでも書かずにはいられなかった。手が痛くなっても封筒の山はうれしかった。朝になったら郵便局へ。窓口の方ともすっかり顔なじみになりました。届きましたありがとう。そんなメールが支えでした。
▶ 3:41 から再生第五章 大きなモール
やがて大きなショッピングモールにも店を出しました。ほかにも小さな店がたくさん並んでいました。みんな手探りでがんばっていた時代です。セールの日は朝から注文の音が鳴りやみません。箱で仕入れて一個ずつ売る。ヘアアイロンはよく売れました。ウィッグも色違いでいくつもそろえました。カートンが一つまた一つ空いていく。棚はすぐに次の箱で埋まりました。
▶ 4:53 から再生第六章 時代が変わる
少しずつネットの買い物が変わっていきました。注文した次の日に届く。それがあたりまえに。大きな会社の大きな倉庫にはかないません。ポケットのガラケーもスマホに変わりました。注文の音は少しずつ間があくようになりました。メルマガを書く夜も減っていきました。それでも届くお礼のメールはありました。棚の箱はなかなか減らなくなりました。
▶ 5:52 から再生第七章 店を閉じる
およそ十年。お店を閉じることにしました。最後の注文もいつものように包みました。手書きのお礼もいつものように。お店はなくなっても箱は残りました。実家の二階の和室、三部屋。そしてマンションの二部屋。箱はそのまま長い眠りにつきました。
▶ 6:45 から再生終
あれから時間がたちました。箱を開けるとあの頃の商品がそのままあります。窓辺で撮ったヘアアイロン。色違いでそろえたウィッグ。この箱をもう一度、だれかの手に届けたい。それで始めたのがハコウリです。こんどは一個ずつではなく箱のままで。お礼のひとことはいまも変わりません。あの頃、注文の音が鳴るたびにうれしかったように。空いた部屋の分だけ箱がまた旅に出ます。
▶ 7:32 から再生#ハコウリ#平成#ネットショップ#ガラケー#メルマガ#懐かしい#個人商店#在庫処分#せどり#仕入れ#物販#副業