平成のネットショップ店長の1日|朝の発送から深夜の注文まで【ルーティン・ネット販売】
公開 2026/10/3 ・ 8:55 ・ YouTube で見る ↗
この動画について
スタッフは自分ひとり。平成(2008 年ごろ)の小さなネットショップの店長の、ある一日を時間の順に追いました。
ナレーション全文
序
平成のある日。小さなネットショップの店長の一日です。店長といってもスタッフは自分、ひとり。仕入れも撮影も梱包もぜんぶひとりでやります。朝から真夜中まで。すこしのぞいてみましょう。
▶ 0:06 から再生朝 郵便局へ
朝、六時半。ガラケーのアラームが鳴ります。まずひらいて見るのはゆうべの注文。ゆうべ包んだ封筒が玄関で待っています。紙袋をかかえて自転車のかごへ。朝の空気はまだすこしひんやり。開いたばかりの郵便局へ。封筒を一つずつ窓口に並べます。重さをはかってぽんぽんとはんこの音。ひと山、送り出すと肩がふっと軽くなる。帰り道に焼きたてのパンをひとつ。家にもどったらコーヒーをいれます。古いパソコンの電源を入れて。立ち上がるまでひと休み。
▶ 0:38 から再生昼 メールと、お問い合わせ
お昼まではパソコンの前です。届いた注文をひとつずつたしかめて。ノートに品物と発送のじゅんばんを書き写します。お振込みがとどいたら発送のじゅんびへ。お問い合わせのメールもきています。この色はまだありますか。棚まで行って箱をあけてたしかめます。ありましたとすぐにお返事を。いつとどきますかというご質問には。あしたにはお届けできますとていねいに。お返事を書いているうちにお昼がすぎていきます。お昼ごはんは机でおにぎり。食べていてもガラケーがぶるっとふるえます。
▶ 2:01 から再生午後 窓辺の撮影
午後、二時。窓の光がやわらかくなる時間です。新しく入った商品を撮影します。窓の反対側には白い板を一枚。こうすると影がやわらかくなるんです。ヘアアイロンは箱から出してななめに。デジカメをかまえてすこしずつずらしながら。ランタンは明かりをつけた写真も。耐熱のポーチはひらいたかたちで。メジャーで大きさもはかっておきます。撮った写真をパソコンにとりこんで。明るさをすこしだけ。実物よりきれいにしすぎない。商品の説明を書きます。大きさ色、使いかた。とどいてからがっかりされないように。
▶ 3:21 から再生夕方 包んで、送る
夕方、五時。今日の発送をそろえます。ノートを見ながら棚から品物を。一個ずつエアキャップでくるみます。すきまにはまるめた新聞紙を。箱は仕入れのときの段ボールを切って使うことも。台所のはかりで重さをたしかめて。ウィッグはかたちがくずれないようにふんわりと。小さなカードにひとことそえて。封筒の口をテープでしっかりとめます。大きな荷物は集荷をたのんであります。玄関のチャイム。荷物を手わたします。夕焼けのなかトラックが走っていきます。今日のぶんはこれでひと区切り。
▶ 4:50 から再生夜 メルマガを書く
夜、九時。ごはんとお風呂をすませて。週に一度のメルマガの夜です。今週、入ったランタンのこと。昼に撮った写真をそえて。さいごに店長のひとこと。けさは自転車の風が気持ちよかったなんて。読みかえしてまちがいがないかなんども。送るのはあしたの朝。予約のボタンを押しておきます。机のはしにはあした包む品物のメモ。
▶ 6:16 から再生真夜中 注文の音
真夜中、零時すぎ。部屋の明かりを落とすと。机の上でガラケーが小さく光りました。ちゃりんと注文の音。眠れないだれかが夜中にお店をのぞいてくれた。この音が一日のごほうびでした。あしたの朝、いちばんに包もう。ガラケーをまくらもとにおいて。おやすみなさい。
▶ 7:14 から再生終
あれから長い時間がたちました。あの頃、一個ずつ包んでいた品物の箱は。いまも箱のままここにあります。こんどはそれを箱ごと手わたすことにしました。一個ずつていねいに売ってくれるだれかのところへ。あの頃の店長のようなだれかへ。ハコウリ。箱のままお届けします。
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